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ブタちゃん形サブレの意味

b0189215_10174914.jpgSaint Pée sur Nivelleにあるお菓子屋さん
「Maison Pereuil ;メゾン・プルイユ」の仔豚ちゃん形サブレ「Xeria ;シェリア」。(詳しくはこちらのブログをご覧ください)
サクサクしていて甘くないビスケットみたいな感じでレモンエッセンスのような香りがします。

b0189215_10231549.jpg「このサブレ、なんでブタの形をしているのかな?」と、ちょっと不思議に思っていましたが(バスク豚で有名だから?と単純に想像してました^^)その答えは「Moulin Plazako Errota」を見学した
折に見つけたブタの置物にありました。

Madame DAGUERREのお話では
「かつてmoulinでは農民の持ってきたトウモロコシを粉に挽いていたのだが、その手数料としてトウモロコシを受け取っていた。そのトウモロコシでブタを飼い、そのブタを売ってはじめて現金を得ていた。
つまりブタはお金・豊かさの象徴だった。」とのこと。

「ブタはお金・豊かさの象徴」。
これはなにもmoulin所有者に限ったことではなく、バスクの農民に共通するものだったのでしょう。
かわいいだけじゃなくて、ちゃんと意味があったのですね~(納得)。



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by Ethno-PATISSERIE | 2010-07-11 10:36 | ②Aquitaine | Trackback | Comments(4)

バスクのトウモロコシと Moulin ; 水車

b0189215_19514663.jpg『トウモロコシ』、アメリカ大陸では非常に古くから栽培されてきましたが、
初めてを目にしたヨーロッパ人はコロンブス一行で1492年初めての航海時。
そしてヨーロッパにおけるトウモロコシの最初の記述は、1523年5月24日付けの
バイヨンヌ市の古文書の中に見られ、早くもこの頃にはバスク地方で栽培されていたのが分かります。
(大航海時代にバスク地方へももたらされたものはこの他にカカオと唐辛子があります。チョコレートがバイヨンヌに入ったのは1609年。大分遅いように感じますが、
これはスペイン王室がカカオを独占し、国外への持ち出しを禁止していた為)。

実際トウモロコシはバスクの伝統的な食べ物のベースとなり、主にBouillie(粥)、 méture(パン)、taloaの形に加工して食べられていました。

b0189215_19544835.jpgかつてフランスでは沢山のmoulins(風車・水車)が製粉などに使用されていましたが、バスク地方にも数多く存在し、製粉の他、カカオ豆の加工にも利用されていました。
現在ではあまり使われることはありませんが、それでも「Ardatza-Arroudet」という
協会が作られ、水車を保存・修復等の活動が行われています。
ちょうどこのことに興味を持ち始めた頃、バスクの友人にそんなMoulinsの1つで、
Saint Pée sur Nivelleにある「Moulin Plazako Errota」をご紹介いただきました。
ここは1449年以前から存在していた水車で1972年に操業を中止するまで、
ずっと現役で使われていたそうです。
(1995年に操業再開)。

b0189215_20111693.jpgb0189215_20889.jpgb0189215_2010049.jpg

b0189215_20131068.jpg見学当日は、実際にトウモロコシを水力で粉に挽く作業を
見学させていただきました。
粉にする原料のトウモロコシはバスクで昔から育て続けられている特有の品種。
栽培農家が必要な分だけここへ粉にしてもらいに来るのだそうです。


→ 写真奥に水車を回す装置があります


b0189215_20152721.jpgこの日「お菓子の研究をしているそうだから」と、
わざわざトウモロコシ粉を使ったパンやお菓子を色々とご用意頂いていました。(勿論自家製!)
見学後にゆっくり味見させていただきました。

その時taloaのことを訪ねたら、なんと
「じゃあ、これから作りましょう」というありがたいお言葉!

b0189215_20452711.jpgb0189215_2046241.jpg b0189215_20463224.jpg
↑ 休ませた生地を手で伸ばし、フライパンで焼き、そして羊乳のチーズをはさみ・・・

b0189215_20572726.jpgところで、現代の一般的なフランス人にとってトウモロコシというと
「人間の食べるものではない」と考える人が多く、実際に餌用に多く育てられています。
あちこちで「トウモロコシで作る食べ物は?」尋ねてみましたが「人間はあまり食べない(バーベキューで食べる位…)」という返事がほとんど。
(☆バスク以外にトウモロコシを食べる習慣が残る地域はあります)

バスクにおけるトウモロコシは単なる「家畜の餌」としてではなく、大切な伝統として
後世へ引き継がれているのだと実感し、とてもうれしく感じた水車見学でした。

← 中央が所有者のMadame DAGUERRE
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by Ethno-PATISSERIE | 2010-07-08 21:07 | ②Aquitaine | Trackback | Comments(2)

バスクのトルティーヤ?「Taloa ; タロア」

b0189215_22194221.jpg現代のフランスではあまりトウモロコシを使った料理は見当たりませんが、ショコラ同様フランスで最初にトウモロコシが取り入れられたバスク地方では現在でも作られ、食べられているものがあります。
b0189215_22312388.jpg
それは「Taloa;タロア」。
今まで何度もバスクを訪ねていましたが、実際に目にする機会はありませんでした。

スペイン側バスクでお会いしたバスク菓子研究家のGorrotxategi氏にTaloaについて尋ねてみると
「お祭りの時等にTaloaをつくるグループがやって来て、その場で実演販売する」とのこと。
なるほど、お祭りの時に売っているものだったので見かけなかったのですね~。

b0189215_22385143.jpgb0189215_22421053.jpg実際に販売しているのを目にしたのは最近(2005年10月)、St Jean Pied de Portのマルシェでした。
他のマルシェでは見かけませんでしたから、ここで出会えたのはとてもラッキーだったのかもしれません。
見た目にはメキシコのトルティーヤにそっくり。
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両面をこんがりと焼いて、特産の羊乳のチーズやventrècheという豚バラ肉の塩漬けをカリッと焼いたもの
などの塩味のものをはさんだり、コンフィチュールやショコラをはさんで食べます。

出来立ての熱々は最高ー♪


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by Ethno-PATISSERIE | 2010-07-04 22:55 | ②Aquitaine | Trackback | Comments(4)