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フェーヴ工房 Bouttaz 2011年フェーヴ

ここのフェーヴを初めて見た時、「なんて繊細で美しいのだろう!」と驚きました。
それもそのはず、制作しているGilles Bouttaz ; ジル・ブータズさんは有名な国立セーヴル陶磁器製作所に
31年間勤めていたセラミックアーティスト。
そして奥さまのCatherine ; カトリーヌさんは今も同製作所に勤めているという、芸術家ご夫婦の工房なのです。
b0189215_15464228.jpg2008年11月、パリ郊外にあるご自宅で取材をさせて
頂きましたが、ここでは絵付けを行うのみ。
実際にはブルゴーニュ地方のモルヴァン自然公園内にある農家を改造した家で、元となるフェーヴの制作を
行っています。
ここの大きな特徴は裏の平らな、平面的なフェーヴで
あることと繊細で多彩な彩色、裏にサイン、年、テーマやシリアルナンバーが入っていることです。
(裏の文字入れはカトリーヌさんが担当)

本人から直接購入しても1つ千円以上するちょっと高価なフェーヴですが、とてもファンの多い工房です。

そのブータズさんが先日、2011年用新作フェーヴの写真を送って下さいました。
このところ2011年用のフェーヴを紹介していますし、許可も頂きましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。
(工房については、また次の機会に取り上げようと思います!)

次の3種類のフェーヴはアブヴィルル・トレポール商工会議所からの注文で作られたもの。
この商工会議所は県境をまたいだ2つが合併してできたもので、共通する地域の遺産の価値を高めることを目的として1996年から毎年3種類ずつ、ブータズ氏に地元を代表するモチーフのフェーヴ制作を依頼しています。

●1つ目はオート・ノルマンディー地方セーヌ・マリティーム県Blangy-sur-Breles;ブランジー=シュル=ブレルにある
le manoir de Fontaine ; マノワール・ドゥ・フォンテーヌ」をモチーフにしたもの。
アンリ4世が訪れたこともあるという16世紀の館です。
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●2つ目はピカルディー地方ソム県Nampont-Saint-Martin ;ナンポン・サン・マルタンにある
Maison Forte;メゾン・フォルト」をモチーフにしたもの。
池に囲まれた、フランソワ1世が宿泊したこともあるという15世紀の建物で、自然豊かなゴルフ場の中にあります。
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●3つ目は「le saumon; 鮭」をモチーフにしたもの。
これはオアーズ県、ソム県、セーヌ・マリティーム県を貫いて流れ、le Tréport ; ル・トレポールから英仏海峡へ注ぐ
Breles;ブレル川を泳ぐ鮭のこと。
この川はアトランティックサーモンや海鱒が遡上することで有名です。
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写真を見てお気付きかと思いますが、ブータズさんのフェーヴはたとえ形が同じでも、同じデザインのものは2つと
存在しません。
デザインが色が異なるだけではなく、例えば鮭のフェーヴなら服を着ているものや網にかかったもの、重油で汚染された鮭など、ウイットに富んだものが見られるのも大きな魅力。

沢山ある中から1つ選ぶのはとても難しく、ついつい2つ3つと欲しくなってしまうフェーヴです^^
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by Ethno-PATISSERIE | 2010-12-25 17:37 | feve工房 | Trackback | Comments(4)

フェーヴ工房 K Pataras 2011年新作フェーヴ

K Pataras(Kreation de Pataras)は Kirsten Pouzol さんが1994年に作ったプロヴァンス地方にある
フェーヴ工房です。

b0189215_229239.jpg全ての作業を彼女一人でこなしている、
近いうちに取材したいと思っている工房の1つ。
フェーヴコレクターのフォーラムでは知られた存在。
お店等からの注文やコレクター向けのフェーヴ制作、
直接販売や地元で行われるサロンでの販売もしています。
彼女自身20年ほど前から工房製や好みのテーマ、特に平面的なのフェーヴを集めているコレクターで、
作っているフェーヴも平面的なものがほとんど。
手作業でペイントされている質の高いフェーヴが
年々少なくなってきたことが、自身で作り始めた
きっかけの1つとなっているそうです。
                                  ↑ K Patarasのフェーヴ色々(新作ではありません)

さて先月、2011年用の新作フェーヴの写真をお送り頂き、「12月15日以降なら写真をupしても良い」という
お許しを頂いたので、ご紹介させて頂こうと思います♪


最初は「Parfum de cigales」のシリーズ。
白地に植物が描かれたセミ形のフェーヴ7個1組のセットです。
パン屋さん「La Tour des Délices」用に85セット作られました。
* 「La Tour des Délices」はAlpes-Maritimes県Châteauneuf にあるブーランジュリー・パティスリー。
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白&金彩仕上げのフェーヴは当たりフェーヴ。
金彩のバゲット形フェーヴも当たりで、ガレットにこれが入っていた人は、なんと「毎日バゲット1本を1年間貰える」と言う特典が付いているのだとか!(すごい♪)
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次は「La Tour de Crest」協会の為に作られたフェーヴで塔の形を象ったもの。220個製造。
*「La Tour de Crest」はDrôme県Crestにあるドンジョン(塔)で、52メートルの高さを誇るヨーロッパ有数の塔です。
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そしてこちらは新しい注文主だというあるパティスリーの為に120組作られた6ピースのパズル式フェーヴ。
白い羊がテーマになっています。
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パズルではない羊形フェーヴ(写真左)も120個作られており、これには金彩の当たりフェーヴ(写真右)もあります。
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最後はフェーヴコレクターのフォーラム用に170組作られたフェーヴ。
花模様のお皿にのせたガレット、黄色い王冠、フェーヴから成る3ピースのパズル式です。
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裏はこんな感じ。
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サインと年、シリアルナンバー、コレクター用のフェーヴであることが手書きで丁寧に書かれています。
(サインだけのもの有)



彼女のつくる、何とも言えない味のあるガレット形フェーヴが大好き♥♥♥
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<写真>左の2つ;2007年Le Saint Pain(試作品)、真ん中上;2010年chabophile(試作品)、真ん中下;2011年
右上;2009年、右下;2007年

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by Ethno-PATISSERIE | 2010-12-20 22:29 | feve工房 | Trackback | Comments(2)