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La Confiture de Myrobolan de jardin

数年前フランスのお土産として頂いたコンフィチュール
『La Confiture de Myrobolan de jardin;コンフィチュール・ドゥ・ミロボラン・ドゥ・ジャルダン』

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「ミロボラン」とは何ともフランス語らしからぬ不思議な名前ですよね。
調べてみるとMyrobalan ;ミロバランと書くのが正しいスペルで
Myrobolanと間違って書かれることもあるようです。

「ミロバラン」とカタカナで調べると、染料に使われるシクンシ科の実が出てきますが、
こちらはバラ科サクラ属で別物。
英語ではCherry Plum;チェリープラムと言われ、プラムの1種です。
(いずれにしても生の実にはまだ出会ったことがないけど…)
7-9月に直径2-3cmの赤もしくは黄色い実が生るみたい。

頂いたこのコンフィチュールはサラッとしたタイプで、酸味のつよい野性的なお味でした。
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以前に書いた「ノベルト」もそうですが、
フランスで見られるフルーツだけでも知らない果物がまだまだあってワクワクします♪




実の画像等はこちらで。
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by Ethno-PATISSERIE | 2011-06-11 17:59 | その他 | Trackback | Comments(4)

Chocarts d’Yffiniac ;ショカーと言う名前のアップルパイを食べに…

このお菓子はブルターニュ地方のSt Brieuc ; サン ブリユーから南東へ10km足らずの所にある
Yffiniac ; イフィニャックという町のスペシャリテ。11月にしか作られないお菓子です。
一昨年ブルターニュを大きくぐるっと一回りした際、
わざわざLa Fête des Chocards ;ショカー祭りに合わせてこの地を訪れました。
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イフィニャックへはサン ブリユーからバス(50番と60番)が出ており、
所要時間は15~20分ほど。
この町のバスターミナルには沢山の停留所があって
どこからどこ行きのバスが出るのかが非常に分かりにくくなっているため、
案内所のお姉さんに確認しても「乗りたいバスが本当にここに来るのか?」とっても不安でした。
(当然のように?バスは定刻通りに到着せず、焦るばかり…)

とは言え、ちゃんとバスに乗ることが出来て
海岸沿いを通る車窓からの風景を楽しみつつ無事イフィニャックへ到着。

お祭りの方は田舎で良くある移動式の小さなメリーゴーランドや屋台が並ぶのみで
私が街にいた1時間半程度の時間にはこれといった催しはありませんでしたが
やっぱりお祭りは楽しい♪
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この町では古くから11月の第4月曜日に大規模な家畜市が開かれていました。
年を経て家畜市は廃れて市だけが残り、それも1980年代には廃れてしまいました。
それを1984年にLa Fête des Chocards ;ショカー祭として復活させます。
現在では近郊の町でも季節になるとこの菓子が見られるようになる程
認知度が高くなりました。

この町でショカーを作っているお店は4件。
実際に買えたのは「La Grange à Pains ; グランジュ ア パン」と
b0189215_14583445.jpg← La Grange à Pains
「Michel Domalain ; ミッシェル ドラマン」の2種類でした。

最初に入ったお店で『ドラマンさんのお店で古くから作られていた』と教えて頂きこちらのお店へ。
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広い店内は素朴ながらも歴史が感じられ、ショーウインドーの飾りも賑やか。
b0189215_1564315.jpg ← カメ?
沢山買うとお買い得になる値段設定になっています。b0189215_1582662.jpg
忙しい接客の合間を縫って奥さんのエレーヌさんにお話をお聞きしました。

ドラマン家は6世代以上前からこの町に住んでおり元々はboulanger;パン屋ではなく
fournier(家庭で捏ねたパン生地を焼く仕事)だったのだとか。
20世紀初頭にはパイ生地ではなく、パン生地が使われていたそうです。
時代と共に徐々に改良されて現在の形に変わっていったのですね。

18世紀にはまだ知られていなかったようなので
恐らくそれ以降に出来たと思われますが、
この変わった名前の由来などははっきりと分かっていません。

chocardという言葉は隠語でchoucaという言葉に置き換わり
「お祭りだ!」とか「美人が通るのを見た!」という時に使われる言葉なのだとか。

またchocardはヨーロッパや中央アジアの高地に住むキバシガラス、
choucaはカラス属で最小のニシコクマルガラスのことで
ヨーロッパを中心に広い地域で生息しており、
こちらは家の煙突に巣をつくることもあるようです。
(両者の名前はしばしば混同されることがあります)

ご主人ミッシェルさんのおじいさんは、丸パンの生地の上にリンゴを乗せて焼き
「ほらchouca(ニシコクマルガラス)だよ!」と言ったというエピソードもあるとか。
(最初は亀みたいな形と思っていましたが、
なるほど、そう言われると菊型で抜いた生地が巣を表現していて丸いところが鳥をイメージしている?
ようにも見えてきたりして…^^)

残ったパン生地に収穫したリンゴを詰めて焼くというお菓子は
フランスでも広く行われたお菓子です。
この町では家畜市が秋のリンゴの季節に行われていたことから
リンゴのお菓子が売られるようになったというのはごく自然な流れですね。

最後にミッシェルさんも奥の仕事場から出てきてくださり、写真をパチリ。
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とっても恥ずかしがり屋のご主人と社交的なマダムが切り盛りするパン屋さん。
ひっきりなしにお客さんがやってきて、このお菓子を半ダース、一ダースと買っていきます。
素朴だけど皆が大好きで、誰もがこの季節を楽しみにしている様子が伝わってきました。

見た目はどこのお店も同じで、小さくて丸いドーム状。
生地は菊型で抜いてあります。
ガルニのリンゴですが「グランジュ ア パン」の方はグラニ・スミスの単独使用。
b0189215_15191089.jpg ← 「グランジュ ア パン」の
ショカー

「ドラマン」の方は色々な品種を混ぜて、調度いい味に調節しているそう。
b0189215_15222123.jpg ← 「ドラマン」のショカー
小さい角切りにして、あらかじめ煮てあるものをたっぷり詰めいてありますが
それほど甘くなく、とっても上品な味。
パイ生地からはみ出たシロップの部分がカリッとしていて、これまた美味しい~♥



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by Ethno-PATISSERIE | 2011-06-02 15:50 | ⑥Bretagne | Trackback | Comments(2)

La Confiture de Noberte ; コンフィチュール ドゥ ノベルト

このコンフィチュールとジュレの二瓶は、以前買った「Le Biscuit Rose de Reims」の著者
Lise Bésème-Piaさんに会うためCharleville-Mézièresへ行った際に頂いたもの。
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彼女はこの地方の料理やお菓子についてとっても詳しい方で沢山の本を出版しており
地元で採れる野生フルーツを使ったコンフィチュールの本も出しています。
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『La Noberte ;ノベルト』とは直径2センチ程の小さなプルーンのことで、
コンフィチュールやジュレ、タルトにしたり、蒸留する等加工すると
非常に美味しいのだそうです。
かつて各家庭でパンが焼かれていた時代には、
10-15リットル入る陶製の大きな容器にこのプルーンと砂糖を入れ、
薪釜で一晩かけて煮詰めていたとか。

1128年、Abbaye des Prémontrés de Laval-Dieu
(ラヴァル・デュー大修道院;Monthermé近郊)を設立した
Saint Norbert ; サン・ノルベール修道会の修道士たちによって
この地に植えられたとされていることから
『La prune de Norbert ;プリュヌ ドゥ ノルベール』とも呼ばれるアルデンヌ地方の特産品。
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果肉に種がくっついていて作業がしにくい為、次第に好まれなくなり
現在では生産量が著しく減少しています。
頂いたコンフィチュールとジュレはどこでも買えるようなものではなく
非常に珍しいものでした。
もし見つけることが出来たら即買い!
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甘酸っぱくて濃厚なコンフィチュール。いつかフレッシュな実を摘みに行けたらいいな。



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by Ethno-PATISSERIE | 2011-06-01 16:16 | ⑧Champagne-Ardenne | Trackback | Comments(2)