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バスクのトウモロコシと Moulin ; 水車

b0189215_19514663.jpg『トウモロコシ』、アメリカ大陸では非常に古くから栽培されてきましたが、
初めてを目にしたヨーロッパ人はコロンブス一行で1492年初めての航海時。
そしてヨーロッパにおけるトウモロコシの最初の記述は、1523年5月24日付けの
バイヨンヌ市の古文書の中に見られ、早くもこの頃にはバスク地方で栽培されていたのが分かります。
(大航海時代にバスク地方へももたらされたものはこの他にカカオと唐辛子があります。チョコレートがバイヨンヌに入ったのは1609年。大分遅いように感じますが、
これはスペイン王室がカカオを独占し、国外への持ち出しを禁止していた為)。

実際トウモロコシはバスクの伝統的な食べ物のベースとなり、主にBouillie(粥)、 méture(パン)、taloaの形に加工して食べられていました。

b0189215_19544835.jpgかつてフランスでは沢山のmoulins(風車・水車)が製粉などに使用されていましたが、バスク地方にも数多く存在し、製粉の他、カカオ豆の加工にも利用されていました。
現在ではあまり使われることはありませんが、それでも「Ardatza-Arroudet」という
協会が作られ、水車を保存・修復等の活動が行われています。
ちょうどこのことに興味を持ち始めた頃、バスクの友人にそんなMoulinsの1つで、
Saint Pée sur Nivelleにある「Moulin Plazako Errota」をご紹介いただきました。
ここは1449年以前から存在していた水車で1972年に操業を中止するまで、
ずっと現役で使われていたそうです。
(1995年に操業再開)。

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b0189215_20131068.jpg見学当日は、実際にトウモロコシを水力で粉に挽く作業を
見学させていただきました。
粉にする原料のトウモロコシはバスクで昔から育て続けられている特有の品種。
栽培農家が必要な分だけここへ粉にしてもらいに来るのだそうです。


→ 写真奥に水車を回す装置があります


b0189215_20152721.jpgこの日「お菓子の研究をしているそうだから」と、
わざわざトウモロコシ粉を使ったパンやお菓子を色々とご用意頂いていました。(勿論自家製!)
見学後にゆっくり味見させていただきました。

その時taloaのことを訪ねたら、なんと
「じゃあ、これから作りましょう」というありがたいお言葉!

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↑ 休ませた生地を手で伸ばし、フライパンで焼き、そして羊乳のチーズをはさみ・・・

b0189215_20572726.jpgところで、現代の一般的なフランス人にとってトウモロコシというと
「人間の食べるものではない」と考える人が多く、実際に餌用に多く育てられています。
あちこちで「トウモロコシで作る食べ物は?」尋ねてみましたが「人間はあまり食べない(バーベキューで食べる位…)」という返事がほとんど。
(☆バスク以外にトウモロコシを食べる習慣が残る地域はあります)

バスクにおけるトウモロコシは単なる「家畜の餌」としてではなく、大切な伝統として
後世へ引き継がれているのだと実感し、とてもうれしく感じた水車見学でした。

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by Ethno-PATISSERIE | 2010-07-08 21:07 | ②Aquitaine | Trackback | Comments(2)
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Commented by M at 2013-04-07 08:35 x
moulinsが製粉,カカオ豆の加工にも使われてたんですね。さすが、バスクですね。
トウモロコシをmoulinsで粉に挽く作業が見れたとは、羨ましい。
お菓子も作ってもらっていいなぁ〜。
私はパリからノルマンディーへ向かう途中の小麦農家で小麦を石臼で挽いて、その小麦粉でパンを焼く体験をしました。
挽く作業は手動ですから、かなり疲れましたが、楽しかったですよ!
Commented by Ethno-PATISSERIE at 2013-04-07 10:27
Mさん 紹介して下さった友人のおかげ、とても親切にして頂きました。自分たちの仕事に誇りと自信を持っているのが感じられて、とてもいい体験になりました。
農家で小麦からのパン焼き体験も素晴らしいですね!
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