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Les Sablés de Nançay ; サブレ ドゥ ナンセー

「失敗から生まれたお菓子」というのは意外に多いもので、このサブレもその1つ。
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1953年、父Albert Fleurier;アルベール・フリュリエの経営するBoulangerie-Pâtisserieで
アプランティ(見習い)をしていたJacques;ジャックはある日
お菓子を作っている時に決められた方法で作らなかった為、生地作りに失敗してしまいます。

この時代、失敗したからと言って簡単に捨ててしまう訳には行きません。
母親はしっかり生地を冷蔵庫にしまっておきました。
翌朝サブレにして、パンを買いに来たお客さんに試食を勧めると
「昔おばあさんが作ってくれたサブレに似ていて美味しい!」と評判になり、本格的に販売することとなりました。

この菓子が誕生したのと同じ年、この町に世界有数の大きさを誇る電波天文観測所の建設が始まり
多くの見物客が訪れるようになりました。
そしてその見物客がこのサブレを買って帰るようになり、その評判が広がっていったというわけです。
(何を作ろうとしてどう失敗したのかが気になるところですが…。作ろうとしたのは、恐らくタルト生地でしょう^^)



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私がこの町を訪れたのは2004年のことでした。
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↑ 町の教会 Saint Laurian

定休日に見学させていただいたのでお店は閉まっていてお客さんは居ません。
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出迎えて下さったのはClaude Brulé; クロード・ブリュレ氏。
(1974年にJacques Fleurier氏は「Les Sablés de Nançay」という会社を作りますが
Brulé氏は1990年ここへ入社。
2000年に一部を買い取りました。2005年にClaudeは全てを買い取って、彼の兄弟Thierry、息子Benoîtの
3人で有限会社を作っています。)


裏にあるラボを見学させて頂きます。
生地のルセットや作り方は秘密なので、生地を作る部屋は見学禁止とのこと。
生地を製造する部屋の奥に、生地の成形、焼成する部屋があり、袋詰めする部屋がまた別にありました。
生地を作る部屋には男性の職人さんが、それ以外は女性が働いています。
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↑ 棒状に成形した生地のまわりに砂糖をまぶし、切り分ける。
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↑ オーブンプレートに並べる。
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↑ プレートを棚に入れ、そのままオーブンに入れて焼く。
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↑ 焼き上がって冷めたら袋詰め。


地元スーパーやパリのショコラトリーでも見かけるようなサブレなのに、殆ど手作業で作られていることにビックリ!


その後2008年にはパン屋とは別の場所に、今までの倍の広さを持つ作業場を作っています。
(パン屋は売却されましたが、今でもサブレは販売されています)
ここはアトリエと呼び、以前の器具を移動してきただけで作業も以前と全く変わっていないのだそうです。
(上の写真とあまり変わらない感じかな?)
ここの販売所で販売されるのは生産量の20%。その他はスーパーやお菓子屋さん等で販売されており
地元以外や外国への販路ももっと広げる予定だとか。


いつか日本で買える時が来るかも?



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by Ethno-PATISSERIE | 2011-07-18 01:16 | ⑦Centre | Trackback | Comments(6)
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Commented by chihiring at 2011-07-18 09:04
またまた、Ethno-Ptisserieさんの記事で、フランス旅した気分です~(笑)
お砂糖をまぶして、焼くクッキー、ディアマンみたいな感じですか?とにかく、バターが美味しいので、フランスのクッキーは素朴なのが絶品に感じますね~
手作業なのがいいな。
Commented by Ethno-PATISSERIE at 2011-07-18 10:49
◎chihiring さま
ディアマンそっくりですが、もう少し素朴なお味でした。パリでも見かけるはずですから一度お試しあれ^^
Commented at 2011-09-19 23:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Ethno-PATISSERIE at 2011-09-20 23:45
◎鍵コメさま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ここでは返事がながくなりそうですので、差し支えなければメールをお送り頂くか、メルアドを教えて頂けますか?
お待ちしています。
Commented by M at 2013-04-09 13:15 x
何かこう言った手作業のお菓子屋さんっていいなぁと思います。
サックリと美味しそう!食べたいです。
パンも美味しいんでしょうね。
Commented by Ethno-PATISSERIE at 2013-04-09 19:34
Mさん 手作業で丁寧に作られているサブレがフランス各地で販売され、きっちり事業として成り立っているというのはすごいですよね。それもやはり「美味しい」という大前提があってこそだと思いますが。
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